大腸

腸は「第二の脳」とも呼ばれているように、体の健康を保つうえでの重要な働きをしています。人前で発表したり、試験を受ける前は腹痛をもよおしたり下痢したりします。このような病態は一般に過敏性腸症候群といわれています。この原因としては脳や自律神経や内分泌腸その他が相互に関与しているためであり、これらの関係を脳腸相関と呼んでいます。わかりやすく言えば「腸は心の鏡」であり、同時に「心は腸の鏡」でもあるわけです。つまり腸を健康に保つことが心や体の健康の源なのです。この重要な腸を健康に保つのが腸内細菌なのです。善玉菌と呼ばれる良い腸内細菌を増やすには発酵食品・食物繊維・オリゴ糖を採ることが大切です。

健康を維持するうえで大切なのは腸内細菌です。私たちの免疫を担う免疫細胞の7割が大腸に住んでいます。大腸の調子が悪ければ免疫システムが正しく機能せず、がんやさまざまな生活習慣病を引き起こし、コロナのようなウイルスと闘う力も弱くなります。良い腸内細菌を育てて、体を健康に保ってください。例えば、腸内細菌の代表であるビフィズス菌は大腸のなかで乳酸に加えて酢酸を作ります。この酢酸には強い殺菌力があり、大腸菌などの悪玉菌が有毒物質を作り出すのを防ぎ、大腸の粘膜を保護し、腸内環境を整えます。このような腸内細菌の働きを知って、健康な腸内環境で、健康な生活を送ってください。